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2008年2月21日〜22日、盛岡劇場タウンホールにて上演されます。
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2月八芝「百年」、無事公演を終えることができました。
ご来場いただいた皆様には、本当に心から深く感謝しています。


「百年」―何となく雰囲気に惹かれて選んだ作品でしたが、
読み込むほどに、予想以上に緻密で手強い作品だと感じ始め、
気がついたら、もうどうしようもない深みにはまっていました。


観客がどう受け取るのか…正直なかなか判断しづらい作品で、
幕が下りた後も、どうもすっきりしないというか…
いまいち、いつものような分かりやすい達成感がないのが、演出の本音です。
でも、アンケートの回答や、知人・友人の感想などを聞くうちに、
今、少しずつ、手ごたえを感じています。
迷いに迷いましたが、やはり挑戦してよかったのだと、
やっと思えるようになりました。


音楽、朗読、照明―三者すべてが呼吸しているような舞台を目指しました。
心中した女の魂が、死んでもなお呼吸する、脈打つ舞台―
難しい作品でしたが、難しいからこそ、やりがいがありました。
稽古の最中、
ピアノ担当の佐藤司美子さんがおっしゃっていた、印象的な言葉があります。
よりよいものを生み出すのは「楽しい苦しみ」だと。
今回はいい意味で「楽しい苦しみ」満載の舞台創りでした。


八芝はプロデュース公演ということで、一度きりの寄せ集めのメンバーではありますが、

私は、一つの劇団だと思って、取り組んできました。
役者、演奏者、スタッフ、関係者…関わったすべての人たちが
一様に充実した笑顔で公演を終えることができたのは、
演出としては本当に嬉しいことです。
幕は下りましたが、またそれぞれの人生の中で、
今回得た感動や発見を活かしていってもらえれば…と心から願っています。


拙い演出ではありましたが、今回の舞台から、
人の弱さや脆さ、儚さ…何か一つでも感じ取っていただけたら幸いです。
ご来場、本当にありがとうございました。



                             構成・演出 吉田瑞穂

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